ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

CBI②

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お久しぶりです。

気が付けばバルセロナもようやく夏が終わり、涼しくなってきました。

10月からはエレクティブのSocial Entrepreneurship and impact investmentも始まり、改めてソーシャルビジネスに興味があることに気が付きました。

 

さて今回もCBIの進捗状況や学びについてご紹介したいと思います。

 

 

進捗状況

1.チャレンジ決定

インタービュー、オンラインリサーチ、コーチとのディスカッションを経て、まずはCrowded street、Noise、Floodの3点に絞りました。

その後、更にそれぞれの担当がリサーチを行い、チーム内でプレゼンをした結果、社会的なインパクトの大きさという観点から私が担当したFloodを取り上げることに決定しました。どの問題を取り上げるかは最終的にはパッションで決まったという印象です。

 

2.Persona & Customer Journey作成

Design thinkingのプロセスに正解はありませんが、我々がCreativityの授業で実施したことを参考にその後、Persona (問題を抱えている人)と Customer Journey(問題が起きたときを想定してストーリーを作成)を作成しました。

Personaは、どういう人か(年齢、性別、職業など)を設定し、問題が起きているときにどういったことを見たり、聞いたりしているかを想定することを通じて、PersonaのPain pointやGainを点で理解するプロセスになります。我々が使ったフォーマットは以下リンクをご覧ください。

http://www.designthinkinguk.com/empathy-mapping/

 

Customer journeyはPersonaの行動をストーリー化してPain pointやGainを線で理解するプロセスになります。例えば、空港利用者を想定するのであれば家を出て搭乗するまでの各ステージを思い浮かべてストーリー化していき、利用者のストレス度についても想定していきます。我々が使ったフォーマットは以下リンクをご覧ください。

https://www.clarabridge.com/blog/customer-journey-map-template

 

3.HMWステートメントの作成

HMWとはHow might we略です。HMWステートメントの作成目的はアプローチする課題をよりクリアにするためです。ここで難しいところは、HMWを明確にしすぎるとソリューションも限定されてしまい、逆に広すぎると的外れな方向に行ってしまう可能性が出てきます。

現時点で我々のチームはメガシティで洪水(水深10cm-30cm)が起きたときに高齢のビジネスパーソンのMobilityに関する問題を解決するソリューションを考えることになりました。

 

11月はIdeation、Prototypingをメインで行います。ここから更に未知で楽しいフェーズに入るのでとても楽しみです。

 

講義メモ&感想

Ideationに進むにあたっていくつか講義を受けましたのでご紹介したいと思います。

ムーンショット思考法:10%増ではなく10倍増を目指す思考法です。米国のアポロ計画が語源になっており、クレイジーな目標や計画を設定することでイノベーションを起こす!という考え方です。日本人×元銀行員の私は当然10%増を目指すように生きてきたので四苦八苦しながらワークショップを行いました。

パレートの法則(80:20):ムーンショット思考とは逆の発想で、20という小さなソリューションで80を解決しようという思考法です。

マインドマップ問題解決や思考の整理のために使えるツールです。洪水を中心に置いて問題の整理と全体整理のために利用しました。

 

日本の教育ではみんなと同じがベター、失敗はかっこ悪いという風に教育される(少なくても私はそういう教育を受けた)ため、段々常識的で間違いではないことを思考し、発言するようになっていきます。それはそれでいいのですが、クリエイティブ・イノベーションを起こすためにはその思考方法を捨て、童心に帰り、もっと非常識なアイディア出しをしていかないといけないなと一連の講義を通して改めて感じました。

 

以上