ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

新型コロナウィルスの影響

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スペインでは3月5日時点で200ちょっとだった感染者数がこの6日間であっという間に 2,000人を超えました。恐ろしい感染力です。

今日はバルセロナから現地で起きていることをシェアしたいと思います。 

ESADEへの影響

残念ながら予定されていた卒業式は延期となりました。少なくとも半年間は実施できないとのことなので、もはや卒業式には参加できないでしょう。楽しみにしていたので残念でなりません。家族が来る予定だった生徒はフライトのキャンセルや滞在中のアクティビティのキャンセルなど対応に追われていました。

残念なことにESADEの生徒もコロナウィルスに感染したようです。ESADEには学部生もいるため、MBAの学生かはわかりません。当該学生が発症前に海外におり、スペインに帰国後自宅待機していたようなのでESADE生への影響は限定的と思われますが、念のため対面での授業が中止になり、オンラインで授業を行うこととなりました。私はすべての授業を取り終えているため、影響なしですが、現1年生はモロに影響を受けてしまいます。

 

スペイン政府及びスペイン人の反応

最近になってようやくマドリード含む一部の感染者の多い地域は学校を閉鎖しました。1,000人以上が集まるイベントも中止としたり、不要不急の移動(旅行)を止めるように呼び掛けています。また今更ですが、本日から2週間イタリアとの直行便をすべてストップしております。個人的な印象ではすべて後手後手な気がします。昨晩、首相の記者会見をテレビで見ましたが、表面的な話しかしておらず、全く中身のない内容だったのでニュースを通じて聞こえてくる日本の対応がマシに見えてきました(Twitterで何人かのスペイン人も中身がないとコメントしていました)。No pasa nada (大丈夫、なんでもない)を繰り返すスペイン政府から危機感が感じとれません。

スペイン人の反応は様々です。

バルセロナのショッピングモールなどは先週くらいから客が明らかに減っています。

またコロナ=中国のイメージがあるためか、バルセロナでは中国人が経営しているお店やレストランには誰も立ち寄らないようになったことで昨日ほぼすべての中華系の店やレストランは休業をすることにしたようです。

マドリードでは日本同様に買いだめする人がいて、大手ローカルスーパーの棚がすっからかんになったことで、スーパーの社長が「十分な在庫があり、品切れすることはない」とテレビでコメントする事態となりました。昨日、自宅近くのスーパーの棚もすっからかんでした(でも近くの別のスーパーは普段通り)。

バレンシアではサッカーの試合を延期したのですが、それに怒ったサポーターがスタジアムの前でデモを起こしていました。延期した意味が全くありませんね。ここで集団感染が起きていないことを祈るばかりです。

 

この騒動のせいでアジア人ヘイトが起きていると度々報道を目にしますが、私も完全なアジア顔ということで「コロナウィルス!」と心無いスペイン人から言われ、口と鼻をタオルで隠されるという悲しい出来事がありました。このように色々記載するとカオスのような状況だと思われるかも知れませんが、そのスペイン人以外は普段通り接してくれていますし、少なくとも私の生活圏内ではほとんど変化はないです。もう少しで帰国のため、念のために外出は控えておとなしくしていたいと思います。

 

以上