ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

SUD Program in El Salvador①

 

ケープタウンからバルセロナに戻った翌日にほぼ1日かけてエルサルバドルへ移動しました。もう少し余裕を持ったスケジュールにすれば良かったと今更ながら後悔しています(2週間で地球のほぼ直径4分3の距離を移動)。それでは前回少し触れたSUD Programをご紹介したいと思います。

 

SUD Program

新興国NGO社会起業家などの下でソーシャルビジネス関連のインターンができるプログラムです。内容は教育、法律、ビジネス(アントレ、マーケティング、オペレーション改善等)、社会福祉など様々です。地域は中南米、アジア、アフリカで昨年は11ヵ国に派遣したようです。参加者はESADEの学部生や他の院生が大宗ですが、毎年MBA生からも数人参加しています。6月から12月の間で最低8週間しなければなりません。単位は2単位のみもらえますが、エレクティブは3単位でワンカウントのため、実質的には取得単位はないに等しいです(法律上インターンをしたら単位認定しなければならないため、形式的に単位を付与しているようです)。

プロジェクトの内容は毎年受け入れ機関に合わせて変わります。3月くらいにプロジェクトの内容が決まり、そこから先方の希望、生徒の希望とバックグランドに応じてマッチング作業がはじまります。今年は私以外にモザンビーク、コロンビアで当該プロジェクトに参加するMBA生がいます。MBA生が少ない理由は1.そもそもMBA生向けにアナウンスされていない、2.フルタイムに繋がるインターン優先、3.給与、移動費、宿泊費など全くでないなどが上げられます。

www.esade.edu

 

参加プロジェクト

私はエルサルバドルの某大学で働くことになりました。ESADEからは法学院生2人が他のプロジェクトに参加するため、エルサルバドルに来ています。私の場合、中南米でのプロジェクトを希望したため、エルサルバドルパラグアイを打診されました。内容としてはエルサルバドルの方が自分のバックグランドを活かせるし、面白そうだと感じた一方で治安が非常に良くない(10万人当たりの殺人発生率は世界トップクラス)と知っていたため、打診を受けたときはかなり躊躇しました。しかしながら外務省の治安情報、現地に住んでいる日本人や中南米人の生徒に紹介してもらったエルサルバドル人から情報収集した結果、何とかなるという結論に達しました。決めては中米大学の当たりであればメキシコシティくらいの治安ということ(メキシコシティも地域によってだいぶムラがありますが)。加えて治安が心配だということを伝えて中米大学の寮または安全な地域に住んでいるホームスティ先の紹介を前提に行くことを決めました。

私のミッションは大学の持つ教科書の印刷部門とカフェテリア部門のコスト構造を分析して最適な見積もりシステム構築と組織体系の見直しをすることです。派遣先の大学は本業以外にもいくつかのビジネスを運営しており、そこからの収益を奨学金にしているとのことです。

当該オペレーション改善プロジェクトは数年前に立ち上がったものの、諸事情により全く進んでいなかったようですが、最近ようやく本格始動したとのことです。私は3ヵ月前に採用されたエルサルバドル人のプロジェクトマネージャーとESADE側のアドバイザー2人(ベースはバルセロナ)の下で働くことになります。1年前にコロンビアでインターンした際は不十分なスペイン語かつ自分のバックグランドとは全く違った内容だったため、だいぶ苦労しましたが、今回は自分のバックグランドでスペイン語力をカバーできるため、しっかりと結果を残せるように明日から頑張りたいと思います。

以上