ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

コアタームも残り1週間

 

MBATの後はBusiness SimulationCompany projectStudy Tourがあります。

今回はBusiness SimulationCompany  projectでの経験について記載したいと思います。

 

Business Simulationとは?

Business Simulation7-8人毎のグループに分かれてシミュレーション上で会社を経営します。経営する会社の当初条件(財務、工場数など)はどのチームも同じですが、6回(1回の意思決定につき3ヵ月間の時が流れる設定です)の意思決定後には全く違う会社になっています。意思決定の内容は、販売価格設定・工場建設可否・R&Dなど様々です。最終的なゴールは①利益剰余金$1.5M以上、②Equity ratio20%以上、③長期的な視点での投資・経営です。

今まで学んできたことを活かすことができるような内容になっているため、かなりこの授業の評判は良かったです。具体的にはストラテジーファイナンス、アカウンティング、ネゴシエーションマーケティング(動画、ポスター作製含む)、エコノミクス、プレゼンテーションなどです。実際の企業へ提案を行うカンパニープロジェクトの前に再度今までの復習ができました。

 

Business Simulation - チーム

ドイツ人、リトアニア人、ペルー人、ブラジル人、インド人、米国人、ルーマニア人と私の8人チーム。グループは成績順が均等になるように割り振られているようです。ドイツ人は前にケースコンペで一緒に作業したコンサル出身者で彼がCEOとしてチームを指揮することになりました。私はCFOとしてコスト、収益率、資金繰りを見ていました。

 

Business Simulation - 内容

我々のチームは始めからレバレッジをかけて収益性と成長性の高い国へ投資していきました。赤字であった日本企業から撤退するグループもある中、第一回目から損益分岐点を計算して一回も赤字を出すことなく運営できたのは前半のアドバンテージとなりました。前半終わった時点では2位と僅差でした。しかしながらその後伸び悩みます。かなりコンサバに価格設定をしていたため、6回中2回の意思決定を残した時点で他社に追い抜かれてしまいました。最後2回で価格を一気に引き上げたおかけで何とか他者に追いつき、追い越して最終的には全グループトップの成績を終えることができました。最終日は株主総会で今までの実績と今後の投資計画を説明し、仮想株主とのディスカッションもしました。

 

Company Projectとは?

3~4人でチームも組み、実在する会社への提案を2週間で行うという密度の濃いプロジェクトです。プロジェクト毎に4チームがアサインされ、4チーム別々に同じプロジェクトを検討していきます。一応学校のプログラムの一環ということもあり、デロイトがメンターとしてアドバイスをしてくれます。各チームで教授陣へプレゼンし、最後は4チームのプレゼン資料を一つにまとめてクライアントにプレゼンをします。

 

Company project - チーム

アルゼンチン人、コロンビア人、韓国人、私の4人です。ラテンかなりマイペースなチームでした。

 

Company project - 内容

アサインされたプロジェクトテーマはMobilityでした。某大企業が検討しているMobility関係の商品をどうやったらターゲットマーケットに導入できるかをリサーチしてプレゼンするという内容でした。NDAを結んでいる関係で細かいことは書けませんが、ターゲットマーケットや今後のトレンドなどを知るいい機会となりました。

また当初全く想定していませんでしたが、チームで結構ぶつかり合いました。私も色々な要因が重なって一度ぶちぎれましたが、チームメイトのフォローにより何とか最後までやり遂げることができました。最終日はそれまであまり作業していなかったつけもあり、朝の5時半まで作業するはめになりましたが、それもいい思い出です。

今振り返ると入学当初は全く議論に参加できませんでしたが、だいぶ議論に参加できるようになったと感じただけでなく、プレゼン資料の作り方や構成など色々な面で自分の成長を感じることができました。

 

ターム3は残りケープタウンへのスタディーツアーのみとなりました。南アフリカは初なので今から楽しみです。