ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

Harvard Global Case competition①

今週ようやくTerm2が終わりました。

私にとってTerm2のハイライトはこのケースコンペです。2月中は授業中も含めてほぼこの資料作りに時間を費やしました。今回のケースコンペはMBAの学生だけでなく学部生、ファイナンスなどの他分野の院生からも応募できるため、毎年120チーム以上が応募しています。決勝に残れるのはわずか10チームと他のケースコンペと比べても高い倍率です。

 

 

チームは以下の通りです。

1.アメリカ人:金融出身。以前一緒に参加したRSMPEケースコンペ予選で共に苦杯を舐めたG君。予選敗退後、このケースコンペを見つけて一緒に参加することを決めました。最近、お辞儀と「おはようございます」を覚えました。

2.ドイツ人:コンサル出身。Term1は一回しか話したことがありませんでしたが、私が彼と一緒に参加したかったのでアメリカ人のG君経由で声をかけてもらいました。その後仲良くなって彼とバルセロナの人気ラーメン店に2~3時間並んだことは良い思い出です。

3.エジプト人:金融出身。Term1のチームメイト。Term1では私の言ったことがチームメイトに理解されない際にサポートしてくれてました。G君が優秀な彼(GMATを全く勉強せず一回で720取得)と参加したいとのことで誘うこととなりました。

4.インド人:会計士(CFA)。クラスが違ったため、あまり接点はありませんでしたが、優秀だというのは他の人から聞こえてきてたので誘うことになりました。

 

2月上旬にお題がリリースされて期日まで3週間ほど時間がありました。お題はGMはテスラを買収すべきかどうか。買収しない場合はその代替案を提案しなさいというもの。

まず前回の優勝チームがESADEMSc in Finance)ということを知り、テレカンでメンバーの一人から情報収集をしました。その時に優勝チームの提出資料をさらっと見せてもらいましたが、スライド80ページほどあり、驚愕しました(このケースコンペはスライドの枚数制限なし)。彼から「ファイナンスのケースコンペだけど、我々はコンサル出身者が多かったのでコンサルよりの資料を作成したのが勝因の1つ」という情報を聞き、我々もその方向で攻めることにしました。

最初のミーティングで方向性を決めてスライド作りを始めました。ファーストドラフトの段階で既にスライドは70枚。私はインド人とバリュエーションを担当しました。バリュエーションは全く専門ではありませんでしたが、MarketDCFMultiple(類似業種、トランズアクション)・Brandバリュエーションを教授や先輩にアドバイスを聞きながらインド人と何とか形にしました。

締切時間はバルセロナ時間の朝6時だったため、最後は5人で前日の午前10時から翌朝6時まで20時間G君の家で作業して何とか期限2分前に107枚のスライドを提出することができました。最後に十分見直しをすることができず、凡ミスを多数見つけてしまい時間が経つに連れて期待が不安に変わっていきました。

ファイナリスト発表の日。何と主催者側から「今回応募数が多いため、発表を2日延期したい」との連絡がありました。「うわー、細かく資料を見られると厳しいな」と思いながらその日を待っていると2日後にG君から「Yes!!!!!」という文面でメールが転送されてきました。そこにはファイナルに進める10チームが記載されていて、その中に我々のチーム名が記載されていました。チーム一丸となって掴んだ切符ということもあり、久しぶりに興奮してその日の夜はあまり寝れませんでした。

今回の勝因はまず去年の優勝チームメンバーから有益な情報を入手できたこと、ファイナンスのケースコンペですが、チームにコンサル出身の人を加えたこと、そして多忙だった一人を除いてメンバーがケースコンペにコミットしたことだと思います。

これから4月のファイナルラウンドに向けてプレゼンの準備を進めていきたいと思います。