ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

Term1の振り返り①

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※先週訪問したカッパドキアにて撮影
 

先週Term 1が終わりました。早くもTerm 2のチームと席位置が発表され、グループ課題の連絡もポツポツ来ていますが、だいぶ濃かったTerm 1について振り返りたいと思います。 

 

Term 1のチーム

以前も記載しましたが、チームメンバーはカナダ/パキスタン、エジプト、コロンビア、インド、スペイン、ドイツ、私の7名でした。チームとしては誰がリーダーというのもなくほぼみんなが対等な立場で自発的にグループワークをやるメンバーだった点はよかったと思います。大きな衝突もなく意見が食い違ってもそれぞれ大人の対応でした(ベストな方法ではないかと思いますが、最後は多数決)。英語がさほどうまくない私の意見も根気強く理解しようとしてくれたことには感謝です。ただだからと言ってみんなが仲良いかと言うとそうでもなく、結局全員で飲みに行ったのは一回だけ(一部メンバーでホームパーティーしたり、飲みに行ったりはしました)。最後のグループ課題はコロンビア人の家でやり、最後はカードゲームを楽しみましたが、インド人だけ意図的に参加せず。初めからそうでしたが、私のチームのインド人は最後までマイペースでした。他のチームの話を聞いているとそういうチームも多いような気がします。私はファイナンスバックグラウンドを持っているのでそこで貢献をしようと思っていましたが、同じくファイナンスバックグラウンドを持つエジプト人が超優秀でスーパーサブ回りました(ちなみに彼は一回も勉強せずにGMAT720取得してます)。カナダ/パキスタン人もファイナンスバックグラウンドを持つのでアカウンティングの宿題はほぼ満点でした。一方でチームの弱点はマーケティングとストラテジー。誰もコンサルやマーケティングバックグラウンドがおらず、マーケティングの宿題は平均点前後、ストラテジーの宿題はぼろぼろでした。ある意味バランスの取れたチームだったかもしれません。
エジプト人とはまたケースコンペでチームを組む予定なので楽しみです。
ちなみに他クラスで崩壊したチームがあったようです。何があったか詳しくわかりませんが、最後のファイナンスのプレゼンに半分がボイコットしたとか。引き金を引いたのは中国人らしいのですが、たまにはこういうこともあります。 

クラス

私のクラスは3クラスの中では比較的大人しい人が多いこともあり、非常に心地よい空間になりました。なぜか途中から日本の独自の文化であるカンチョーが流行り始めて油断してるとカンチョーされます。

Term 1は一番後ろの席でフランス人女性(と言っても奥さんがいます)とコロンビア人男性の間に座っていました。フランス人はハーバード大学のPhDを持っており、彼女の発言や理解力はさる事ながら人の意見をしっかり聞くところもさすがと思いました。私が発言しようか迷ってると「イケイケ」と応援してくれたり、授業でわからなかったことを教えてくれたりと色々助けてもらいました。授業最後の日に「席が離れるのがすごい寂しいね」とお互い話していたところ、Term2では同じチームになれたので非常にテンションが上がってます。コロンビア人もまた真面目でいい人でした。偶然私がボランティアした大学を卒業してることもあり、初めから勝手に親近感を感じてました。あまり授業中に発言したり、物事をはっきり言うタイプではないのですが、Term 1最後の飲み会で酔っ払った彼に「勉強とかケースコンペとかも重要だけど、もっと人生楽しめ」と言われたのが印象に残ってます。Term2はもうちょっと各種イベントに参加してきたいと思っています。

スペイン語

週2回、無料で学校のスペイン語クラスに参加できます。私のクラスメンバー(中上級)はイタリア人やブラジル人中心で何も勉強しなくても何となく話せるような人たちです。しかし、文法はあまり知らないため、Term 1では初歩的な内容中心でした。個人的にはちょっと残念。個人的にも全く勉強してる余裕もなくレベルダウンしてます。他のクラスメンバーと交流できるいい場なのでTerm2も続けていく予定ですが、外部の学校(またはオンライン)にも通う予定です。

Term 1 を通じて感じたこと

前々からわかっていたことではありますし、月並みなコメントになりますが、他国の学生はネイティブでもないのに英語ペラペラでガンガンディスカションしますし、決断や資料を作るのも早いです。日本人は全般的に意見言わないですし、決断も遅い、英語も下手(グループワークの貢献が難しい)。一方でよく言われるように日本の教育水準の平均値の高さ、ハードワーク、仕事の精度の高さ、チームワーク力の高さは強みだと思います。特に日本人がチームワークなくして世界と戦っていくのは難しいと改めて実感しました。特段コンペティティブな環境でエリート育成に力を入れているわけでもないので個の力だけでは勝てないなと。授業で時々日本が取り上げられますが、教授のポジティブなコメントとして”日本のチームワークは他国が真似できない点”、”日本は他国に比べて行動に移すまで議論に時間をかけるが、その分実行した際の成功率は他国より高い”というものがありました。そう言った日本の強み、弱みを理解した上で世界と戦って行かないといけないと改めて思った次第です。それを少し示せたのが前回のブログに記載したGastroFestのパフォーマンスかと思います(ちょっと毛色は違いますが)。チーム一丸となってかなり前から時間をかけて議論しストイックに練習した結果、ぶっちぎりで優勝できました。グループワークへの貢献が比較的難しい人たちにも関わらず、ESADEに日本人が多い理由の1つはチームワーク力を評価されているからだと勝手に思っています。正直、アジア人以外は日本に関心はあっても思っているほど日本のことを知りませんし、残念ながら国としての存在感もGDP世界第3位の割には高くないと感じることがしばしばあります。授業やグループワークはもちろんのことTerm2以降にチームジャパンで企画する有志での日本語勉強会や毎年恒例のJapan Trekといったイベントを通してでも他国の学生に日本のことを知ってもらい、興味をもってもらえるように引き続き頑張りたいと思います。