ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

メデジン滞在①

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コロンビアの第2の都市であるメデジンに到着してから早2週間経過しました。この2週間で感じたこと、知ったことをお伝えしたいと思います。私はこの2週間でコロンビアのイメージが大きく変わりました。

 

 

 

メデジンはどんなところ?

 

  

メデジンはコロンビア西部にあるアンティオキア県の県都です。標高は1,500メートルで、人口は3百万人を超えています。イメージとしては横浜市大阪市の中間くらいでとても大きな街です。

元々繊維で栄えた商業都市でコロンビアの大阪と呼ぶ人もいます。コロンビア最大の民間銀行であるBancolombiaの本店は首都であるボゴタではなくメデジンにあります。

 

メデジンに来るまで知りませんでしたが、2013年には「最も革新的な都市」としてウォールストリートジャーナルに選ばれております。近代的な交通網やスラム街と学校に設置したエスカレーターなどが社会に貢献しているとして評価されました。今でも貧しい地域から都市開発を行っています。

 

メデジンに住んでいる日本人は日系人を入れて約40人、日系企業2社と日本人はまだ珍しい存在です。外務省によると、201610月時点でコロンビア全体で日系企業52社(現地で日本人が起業した会社含む)、在留邦人は1,200人ほどでコロンビア全体を見てもまだまだ日系企業、日本人の数は少ないです(ちなみにメキシコは日系企業1,000社超、在留邦人数は1万人超)。

 

コロンビア=治安が悪いというイメージがあるかも知れませんが、メデジンに関しては基本的な海外滞在時のルール(夜道を歩かない、貴重品を出しながら歩かない等)を守り、危険なところに行かなければ特に問題なく過ごせると感じました。

 

メデジンの人々

メデジン周辺の人たちをPaisaと言います。メキシコでは同郷人のことを意味しますが、コロンビアでは違う意味を持ちます。噂通り美人が多いだけでなく、みんな親切で困ってると助けてくれたり、バスや電車で気さくに話しかけてくれたりします。コロンビア人曰くメデジンの人は特に話好きとのことです。

 

またご存知の通り、コロンビアは先日ワールドカップで対戦した国です。その昔、ワールドカップで敗戦に繋がるミスをした選手が殺されるという悲しい出来事があった国のため何かされないか警戒しておりましたが、「日本はこの間良い試合したよな」と話しかけられる程度です。死ねほど残念なはずなのにフレンドリーに接してくれるので益々コロンビアが好きになりました。

 

約束の時間も比較的守ってくれます。そしてなぜかわかりませんが、学校は6時台から会社は7時台から始まるため、平日はとてつもなく早起きです。夜になると治安が悪化するからなのか、昼休みを2時間取るからなのか・・・・なぜそうなったのかは誰も知りません。

 

飲食関係 

以前ボゴタに行った際、コロンビア料理が美味しいとあまり思わなかったのですが、メデジンの味付けは日本人好みだと思います。家の近くの定食屋や大学の学食でよくご飯を食べていますが、400円もあればお腹いっぱい食べれます。定食を頼むとアレパ(トウモロコシのパン)、ご飯、フリホーレス(豆)、肉か魚、野菜、スープの組み合わせが多いです。その他にも中南米定番のチチャロン(豚の皮を揚げたもの)、エンパナーダ(南米の餃子)などがあります。

 

一番驚いたのは水道水が飲めることです。私も飲んでみましたが、全く問題ありませんでした。コロンビアでメデジンだけとは言え、世界で水道水を飲める国は15ヶ国と言われていますのでありがたい環境です。

 

交通事情

コロンビアで唯一電車があります。車両はとてもきれいで非常に快適です。まだ遅い時間に乗ったことはありませんが、少なくても昼の時間帯は安全です。またメトロカブレと呼ばれるケーブルカーは市街地と市街地の囲む山に点在するスラム街を繋いでいます。最も革新的な都市として選ばれたのも納得です。

公共のバスも一回2,100ペソ(80円くらい)と安く、こちらも昼の時間帯は問題なく乗れています。道もきれいです。

 

メキシコとの比較になってしまいますが、流しのタクシーも比較的安全です。もちろんUberやタクシースタンドのタクシーの方が安全ですが、コロンビア人も大丈夫と言ってるので流しのタクシーを多用してます。料金も100円ちょっとからスタートするのでとても安いです。

 

また山に囲まれたメデジンの大気汚染問題は深刻でナンバープレートによる車の規制をしたり、無料で乗れる自転車を街に設置したりして環境改善に努めています。

 

スペイン語

メキシコのスペイン語とアクセントや使う単語が結構違います。だんだん慣れてきましたが、まだまだ分からないことだらけです。

 

例えば身近なものだとこんな感じです。ネイティブでも他の国がどの言葉を使っているか知らなかったりするので、私には非常に大変です。。。

 

もしもし

メキシコ: ¿Bueno?

コロンビア: ¿Aló?

 

ストロー

メキシコ: Popote

コロンビア: Pitillo

 

すごい、いいね

メキシコ: 主にQué padre

コロンビア: 主にQué chévere 

 

マジ?(若者が使います)

メキシコ: ¿Neta?

コロンビア: ¿De bueno?

 

どういたしまして

メキシコ: 主にDe  nada

コロンビア: 主にCon gusto

 

 

どうでしょうか。コロンビア(メデジン)の印象は変わりましたでしょうか?

今日はこの辺にして続きはまた次回にしたいと思います。

 

今日のMusica

メデジンと言えばFuanesが有名ですが、今回は日本であまり知られていないであろうMalumaをご紹介したいと思います。曲は3月に発表したばかりの「El préstamo/貸付」です。

MalumaはShakiraとも曲を出しているし、メデジンでは有名だろうと空港タクシーの若いお兄ちゃんに話をふりましたが、「誰?知らない。」という反応でした。。。みんながみんな知っているようではないようです。

 


Maluma - El Préstamo (Official Video)