ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

EL TAXI

 

はじめに

2018年3月13日8時より3年振りにバルセロナにてUberがサービスを再開したようです。

前回はタクシー運転手組合のデモなどによって一旦スペインから撤退後、マドリッドではオペレーションを再開していたとのこと。今回はVTCという運転手付きレンタカーライセンスを有する自動車のみでオペレーションをするとのことですが、タクシー運転者のデモは続くと予想されるため、どのように終息していくか気になるところです。

今回はメキシコのタクシー事情について簡単にご紹介し、珍しくUberでとんでもない目にあったのでその話もご紹介したいと思います。ちなみにスペイン語でもタクシーはタクシーです。パパ、ママ、ツナミ等と同様におそらく世界標準語と言えるでしょう。

 

 

メキシコのタクシー比較

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あくまで個人の感想だが、アプリ(Uber)でタクシーを呼べば、身元不明の清潔とは言えないタクシーに乗ったタクシードライバーと道に迷ったとか釣り銭がないとか揉める確率は低いです。なぜなら車は一般乗用車、支払いはデビットもしくはクレジットカード、道案内はGoogleマップがしてくれるからです。

 

実際、2014年頃は無線タクシーか流しに乗っていたため、道に迷ったドライバーと口論になることもしばしばありました。また気をつけないとメーターをわざと使わず、言い値を払わせようとしてくるドライバーもいるため、全く気が抜けませんでした。

それが2015年頃からタクシーアプリを使い出すと、上記の通りメリットしかないため、流しや無線タクシーをほとんど使わなくてなりました。

ということで今回の滞在期間もUberを多用していたのですが、そこで初めてトラブルに見舞われてしまいました。

 

トラブル

学校からCentro Comercial de Sant Fe というショッピングモールに行く際に使用しました。目的はApple storeにて不具合を起こしたiPhoneの交換をしてもらうためです。

 アプリによると当初の到着所要時刻は45分。予想以上の渋滞も考慮して1時間以内に到着できれはいいかなという頭でいました。タクシードライバーは50代くらいのおじさんです。いつものようにGoogleマップに沿って運転するように指示をして後部座席でのんびりしてました。

 

一応Googleマップで到着地までのルートと自分の場所を確認しながらいると、いきなり違うルートを通り始めました。

時々近道をしてくれるドライバーもいるため、その時はあんまり気にしませんでしたが、10分後に前通った道に戻ってきました。

到着時刻もプラス20分くらいになり、またすぐ後にGoogleマップとは違うルートを通り始めました。今度もまた数分後に同じ道に戻ってきました。

 

さずがにおかしいと思い、なぜ同じ道を通ってるのか?道を間違えてないかと聞いたところ、

 

ドライバー:Googleマップの指示通り進んでる、見ろ、次は左折しろと言ってるから俺は左折する。間違ってないだろ?

 

私:いやいや、いま左折するかしないではなく、それ以前の話をしてるんだけど。あなたが曲がる場所を間違えたからGoogleマップが新しいルートを案内してるんだよ。

 

なんて会話をしてるとまた全然違う道を走り始めました。

 

到着予定時刻もプラス1時間となり、さすがにこのドライバーはやばいと感じてきました。ドライバーも道に迷ってることに気がつき、しばらくすると

 

ドライバー:俺のGoogleマップはおかしくなっているようだ。お金はいらないからここで降りて別のタクシーを捕まえてくれ。

 

と言い始めましたのですかさず

 

私:いやいや、ここが安全な場所かもわからないし、ここにUberが来るかもわからない。こっちのGoogleマップで指示するから運転を続けてくれ

 

と交渉しました。もっと早い段階で私の携帯でナビすればよかったと少し後悔です。

 

結局、45分で着くはずの距離を2時間半かけて到着。わざわざiPhoneを交換するために一般道を通って東京から神奈川県平塚市くらいまで走行したことになります。

料金も当初の予定料金140ペソ(約780円)から460 ペソ(約2,500円)になっていました。

 

流しや無線タクシーなら泣き寝入りですが、ここからがUberの本領発揮です。

急いでアプリ経由でドラブル報告。「ルートに問題がありました」を選択する料金が160ペソとなり、300ペソが返金されました。

前もタクシーにカード入れを忘れてしまいましたが、ドライバーに直接コンタクトしてすぐ家まで届けてもらいました(当然、チップは払いました)。普通ならドライバーを特定できずにあたふたして終わりです 。

失われた1時間半は戻ってきませんが、ここはメキシコなので無事に着いただけ良しとしましょう。こんなこともごく稀にありますが、今後もUberを使い続けることは間違いありません。

日本でも早く普及してくれることを祈るばかりです。

 

 今日のMusica

それでは最後にスペイン語ミュージックのコーナーです。

今日はストレートにキューバ出身のアーティストであるOsmani Garciaの「El Taxi ft. Pitbull, Sensato, Dayami La Musa」。2015年4月にリリースされた曲です。確かに2015年5月のコロンビアのバーではじめて聞いた記憶があります。

サビの「Yo yo yo me paro el taxi. Yo yo yo yo me paro el taxi / オレ、オレ、オレだよ、タクシー止めたの。オレ、オレ、オレ、オレだよ、タクシー止めたの。」の部分を歌えればみんなで盛り上がれること間違いなし。

ちなみにPitbullは曲始めに彼のニックネームである「Mr. Worldwide」と叫びますが、この曲はスペイン語にして「Mister todo el mundo」と叫んでいます。

 


OSMANI GARCIA Ft. PITBULL, SENSATO, DAYAMI LA MUSA - El Taxi (Official Video) Reggaeton Cubaton