スペイン語留学@メキシコ
※メキシコシティのソカロにて撮影
はじめに
スペイン語は英語と似ている部分もありますが、キャンパスビジット時にスペインを訪問した印象では、スペイン人はあまり英語を得意としません。そのため、スペイン留学前にスペイン語をある程度勉強されることで留学中に得られる人脈や情報の量・質が大きく変わると思いました。中南米諸国の人も英語は得意でないため、スペイン語ができれば中南米旅行の楽しさも倍増すること間違いなしです。
さてここで注意すべき点は、一言にスペイン語と言っても国によって微妙に異なります。
代表的なものであれば、スペインのスペイン語では3人称にVosotros(きみたち)とUstedes(あなたたち)の2種類ありますが、一般的に中南米ではUstedesのみしか使いません。スペイン語動詞はそれぞれの主語に応じた活用があるため、Vosotrosの活用を覚えるか覚えないかで負担が大きく変わります。私の場合、スペイン語をメキシコで学んだためVosotrosの活用を勉強していません。また同じ単語でも意味が違ったり、使い方が違ったりします。例えばメキシコでは「何?/なんて言っておっしゃいましたか?」をMandeといいますが、これはメキシコ人しか使わないようでキューバに行った際にMandeと言ったらすぐに「お前、メキシコから来たか?」と聞かれました。
私の場合は、将来的にスペインではなく中南米でビジネスをしたいと考えているため、今回も土地勘のあり、直行便のあるメキシコのスペイン語学校に通うことにしました。
メキシコはちょっと治安が心配ということであれば授業料も安く治安もメキシコよりはいいであろうグアテマラ(アンティグア市には女優の片桐はいりさんの弟さんが運営するスペイン語学校もあります)をおすすめします。メキシコ人もそうですが、グアテマラ人のスペイン語は日本語のイントネーションに近いため、日本人にはヒアリングしやすいです。逆にアルゼンチン人やチリ人のイントネーションは独特で聞き取りにくいです。
それではメキシコの語学学校をいくつかご紹介します。
※最新の情報はウェブページや学校側に直接お問い合わせ下さい。
学校①:CEPE
CEPEはUniversidad Nacional Autonoma de Mexico(通称UNAM/日本語名ではメキシコ国立自治大学)に属する外国人向けスペイン語学校です。UNAMはメキシコトップの大学(日本で言う東京大学)でQS World University Ranking 2018では122位にランクインしています(単純比較できませんが、日本の大学では北海道大学も122位です)。2010年~2013年に世界長者番付で世界一となったカルロス・スリムも卒業生の1人です。
メキシコシティの南部にCEPE、北部に兄弟校のCEPE Polanco校があります。CEPEのあるメキシコシティ南部には、学生や現地社員として働いている日本人がどちらかというと多いです。逆にPolanco校周辺は高級住宅街(メキシコの六本木と言われています)に位置するため日本人駐在員が多く住んでおり、生徒も駐妻が多いと聞きます。私の場合は、渡墨するタイミングとコースの始まり日がぴったりかつ週5日授業(Polanco校は週3日)を受けられる理由からCEPEを選びました。
治安は世界遺産となっているUNAM中央キャンパスの敷地内にあるため、メキシコシティの中では良い方ですが、メキシコですので気を付けるにこしたことはありません。ちなみに大通りを挟んで西側には、アステカスタジアムがあります。メキシコワールドカップでマラドーナが「神の手ゴール」や「5人抜きドリブル」をしたことで有名ですが、メキシコシティオリンピックで日本が銅メダルを獲得した場所でもあります。スタジアム見学ツアーもやっているため、休日などに訪れてみるのもいいと思います(ただし、試合がない日はスタジアム周辺にあまり人気がないため気を付けて下さい)。
〇期間:1学期6週間×1日3時間(クラスは午前か午後を選択できます)
〇授業形態:グループ
〇費用:MXN12,000(約72千円/1ペソ6円計算)※1時間当たり800円程度
〇入学までの流れ:事前登録不要。毎学期レベルチェックテストを行っており、その後に学費支払いと登録手続きを行います。
〇メールアドレス:cepe@unam.mx
〇URL:http://www.cepe.unam.mx/index.php
〇地図:
学校②:Universidad La Salle
日本のラ・サール中高と同じ母体であるラ・サール会が運営している大学です。CEPEと同じく大学内に外国人向けのスペイン語コースがあります。
メキシコシティ中心部付近のCondesaというエリアにあります。このエリアは日本の代官山とか青山とか言われており、欧米系の外国人やメキシコシティ中心部で働いている日本人(どちらかというと現地社員)が多く住んでいます。またクラブやバーもたくさんあり、週末は朝まで賑わっている通りもあります。私もメキシコ駐在中はよくお世話になりました。
CEPEよりは少ないと思いますが、日本人の受け入れ実績もあります。
日本人が比較的少ないかつメキシコシティ中心部に近いため、La Salleを選びたかったのですが、日程の関係でCEPEを選択しました。
〇期間:15日×3時間(集中コース)
〇授業形態:グループ
〇費用:MXN5,700(約34.2千円/1ペソ6円計算)、1時間当たり約760円
〇入学までの流れ:窓口(spanishclasses@ulsa.mx)へ登録フォームとパスポートコピーを事前に送付。レベルチェックテスト後に学費支払い。
〇担当者のメールアドレス:edna.garcia@ulsa.mx
〇URL:
http://delasalle.ulsa.mx/sitio_ciel/show/spanish/english/spanish_for_foreigners.aspx
〇地図:
今回は諸事情でメキシコシティに滞在しなければならなかったため、他州の語学学校についてはあまり調べませんでした。メキシコシティ以外であればグアナファト市のグアナファト大学、グアダラハラ市のグアダラハラ大学、クエルナバカ市のUNINTELなどがあります。
続いてせっかくなのでおすすめの図書館を2つご紹介します。
図書館①:UNAM中央図書館
まずはUNAM中央図書館ですが、CEPEから南に徒歩10分ほどで着きます。
外壁に世界最大の壁画が描かれており、メキシコで有名な建築物の1つです。目の前の平場は学生のみならず、子供やペット連れの人で賑わっています。
〇行き方:
図書館②:Biblioteca Vasconcelos
メキシコシティ中心部より北に位置し、地下鉄のBuneavista駅に隣接する図書館です。大型ショッピングモールもあるため、人通りが多く、あまり治安面での心配は少ない地域です。
メキシコ人の建築家によってデザインされ、2006年にオープンしました。3割増しくらいきれいに撮影されていますが、以下の写真の通り面白いデザインをしています。
メキシコ駐在時代にこの図書館で毎週末TOEFLの勉強をしていたので思い出深い場所です。当時ここで勉強している日本人はほぼいませんでした。
通常は建物の1階で荷物を預けないと図書館エリアには入れないのですが、なぜかPCやiPadをカバンに入れていれば荷物を預けることなく中に入れます。警備員が巡回しているとは言え、誰でも中には入れるため、席を離れる時には貴重品も持って行きましょう。ごくまれに警備員に食べ物をよこせと言われますが、断っても大丈夫です。またメキシコ人はオープンなため、図書館であっても恋人・夫婦でキスをし始めます。集中できなくなるため、極力窓を向いている席に座ることをお勧めします。
〇地図:
地下鉄のBuenavista駅かMetrobus(バス)のBuenavista駅が最寄りとなります。私はMetrobusが走っているインスルヘンテススールという通り近くに住んでいたため、Metrobusで30分ほどかけて通っていました。休日朝のMetrobusはあまり混んでいませんが、夕方は通勤電車並みに混んでいるため、携帯等の貴重品はポケットに入れずにすべてカバンにしまい、抱えるように持って乗ればスラられるリスクを極小化できます。
ぜひホームステイ先やホテルで集中して勉強できない場合、図書館にも行って見て下さい。
今日のMusica
今回から最後にラテン文化に音楽はマストですので過去流行った or 現在流行っているスペイン語の曲をご紹介していきたいと思います。
Youtubeで48億回以上再生され、2017年時点ではYoutubeにて総再生回数で世界一となった曲「Despacito ft. Daddy Yankee」。この曲を知らずしてスペイン語圏にはいけません。直訳はゆっくりです。いろいろなアーティストがカバーしていますのでご興味あれば違うバージョンも聞いてみて下さい。
スペインへキャンパスビジットに行った際にひたすら聞いていた曲がこれです。この曲を聴くとGMATとスペインの熱い太陽を思い出します。
Luis Fonsi - Despacito ft. Daddy Yankee