ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

Why MBA & Why ESADE

 

 

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きっかけ

昔から「海外でMBAを取りたい!」という思いがあった訳ではありません。

むしろ語学の苦手だった私にとって遠い遠い存在でした。

 

転機は2015年の2月。

 

入社6年目で仕事に慣れてきており、大きな目標が目の前にない状況でした。

そんな中、ボリビアのウユニ塩湖できれいな景色、バックパッカー、大学生と触れ合う中で漠然tと「会社辞めてバックパッカーになろうかな。」と思ったのが最初のきっかけです。

その後、「どうせなら語学力も向上させたい→もっと高い目標を目指したい」と考えてく中で「詳しく知らないけどMBAが面白そうだ」とMBAについて調べ始めました。

 

 

当時はその後に地獄のような日々が来るとは思っておらず、ネットで合格体験記を読みながら楽観的な計画を立てておりました。

 

これからMBA受験を開始される皆様。ネット上では数か月でTOEFLもGMATもスコアメイク終了して合格しましたという合格体験記もありますが、そういった方はごく一部で合格者の多くが1~2年、またはそれ以上の時間を費やしておりますので余裕を持った計画を立てられることをおすすめします。

 

そんな軽いノリで勉強を開始しましたが、これだけだと全く参考にならないと思いますのでもう少し詳しく書きたいと思います。

 

 Why MBA& Why ESADE

①ファミリービジネス承継準備

父が会社を経営しており、現状のまま引き継ぐよりも経営に関する「型」を作ってからの方がベターだろうと考えたためです。

ESADEはファミリービジネスを持つ生徒が多く、悩みを共有できる仲間を世界中に作ることができるだけでなく、ァミリービジネス関連の授業やLabやClubがあり、当該分野の知見を広げることができると思いました。

ちなみに他のスペインのビジネススクールも同じ特徴を持っています。

 

中南米

父の会社は比較的安定性の高い事業ですが完全にドメスティックであり、単純に日本の人口が減少することを考えると海外進出も有力な選択肢です。

メキシコに3年以上駐在したことが私のスペシャリティーの1つであるため、将来的に中南米で事業をやりたいと考えています。

ESADEの20~30%の生徒は中南米出身で中南米ネットワークを作れるだけでなく、SUDプログラムに参加することで中南米の中間層以下の課題や嗜好などの理解を深めることができます。

インターンや交換留学でも現地に行くことは可能ですが、それ以上に現地のより深いところで活動できるプログラムだと感じました。

※ESADEで学んだことを活用して発展途上国で現地の人たちと協力しながら社会問題の解決を目指す取り組み。

 

③テックビジネス

 ここ数年、ビックデータ・IoT・AIなどの第4次産業革命に関する話題を耳にする機会が増えました。現在は大企業中心に取り組まれていますが、近い将来、中小企業でも生き残るために活用していかなければならない技術だと考えています。一方で私のキャリアは、テックビジネスとは無縁のローテクな職場環境であり、テックビジネスの知識やノウハウを蓄積できる環境を求めていました。

ではなぜバルセロナのESADEなのでしょうか。私が魅力を感じた点は以下の通りです。

 

・IoT先進都市バルセロナ:日本ではあまり知られていませんが、バルセロナマイクロソフトと手を組み、ビックデータなどを活用して公共サービスの向上に取り組んでいます。(例:ゴミ箱にセンサーを活用していっぱいになったゴミ箱から効率的に収集していく) 余談ですが、以下リンク内のムービーに出てくるレンタル自転車と全く同じものがメキシコ(メキシコではECO BICIと呼ばれています)にも導入されています。スペインと中南米の繋がりをより強く感じた発見でした。

事例紹介:バルセロナ | マイクロソフト 公共機関向け

 

・テック関連の展示会:毎年バルセロナではWorld Mobile Congress(世界最大級の携帯電話関連の展示会。2017年にはソフトバンク孫社長が基調講演に登壇)やIoT Solution World Congress が開催されています。ESADEの生徒も毎年World Mobile Congressの会場内にブースを出しており、出展企業や来場企業とのネットワーキングの場として活用しています。ネットワーキングという観点から申し上げるとバルセロナにはIESEという名門ビジネススクールがあります。一方でマドリードの有名ビジネススクールIE Business Schoolのみのため、他校とのネットワーキングという点ではバルセロナの方が恵まれていると感じました。

 

・Challenge Based Innovation(通称CBI):在スイス・ジュネーブCERN(欧州原子核研究機構)にて行われる当プログラムは、社会的な問題への解決策をチームで検討し、プレゼンするというものです。(例: 精神病患者のコミュニケーション力向上、交通事故からの社会復帰支援)大きな特徴は、技術系・デザイン系の大学とのコラボであることです。期間は3ヶ月あり、毎月1週間はジュネーブに集まって作業をするとのことです(当然、それ以外の時間もスカイプ等でやり取りすると思います)。ESADEの生徒はエンジニア・デザイナーの卵をマネージメントしながらゴールを目指すという非常に実践的なプログラムだと感じました。下記のムービーを見ると、VRを実際に作ったグループもいますね。CBI以外には、近年ビックデータやIoT関連の授業にも力を入れており、非常に楽しみです。

www.youtube.com

 

・ESADE Creapolis&Rambla of Innovation:ESADEのキャンパス内に置かれいるCreapolisには50社以上のベンチャー企業が入居しています。そういった企業でコンサルプロジェクトやインターンを行うことも可能です。また昨年完成したRambla of Innovation内には最新機器(3Dプリンターやレーザーカッターなど)があり、そういったものも使用することが出来ます。

 

まとめますと、

Why MBA→ファミリービジネス承継準備、中南米ネットワーク拡大、テックビジネスの知見深化。

Why ESADE→ファミリービジネス・中南米ネットワークという点ではスペインMBAが最適。加えてその中でも私の足りない部分を一番補足できるであろうプログラムを提供しているのはESADE。

 

以上の理由よりESADE Business SchoolにてMBAを取得することに決めました。